皆さんこんにちは!

シェリーです。

 

 

突然ですが、皆さんはFXにおける超有名インジケーターである移動平均線を使ったことがありますでしょうか?

恐らく、ほとんど方が「ある」と回答されるのではないかと思います。

移動平均線はその名の通り、価格の推移の平均値を算出し、それを一本の線として表示するインジケーターです。

トレンド系インジケーターの大御所であり、「単体で使っても複数で使っても効果を発揮する汎用性の高さ」「色々な計算式が存在する」という点が特徴となります。

 

 

そして今回ご紹介するのは、その有名インジケーターである移動平均線を更に使いやすく改良した、「Hull Moving Average(※以下、HMAと表記)」というものです。

果たして、超有名インジケーターを更に改良したHMAとは、一体どんなスペックとなっているのでしょうか。

早速、内容に入っていきましょう。

 

 

HMA(ハル移動平均線)とは?

HMAの説明をさせていただく前に、HMAの元となっている移動平均線に関して、少しおさらいをさせていただきたいと思います。

 

 

移動平均線(MA)について

移動平均線(MovingAverage)は、指定期間における終値の平均値を点と点で結び、一本の線としてチャートに表示するインジケーターです。

そのシンプルさと使い勝手の良さから世界中のトレーダーに利用されており、FXのテクニカル分析ツールの中では不動の位置を確立しています。

 

 

また、移動平均線の中にも色々な種類(計算式)が存在します。

 

 

移動平均線には種類が存在する

 

移動平均線の種類

・単純移動平均線(SMA = Simple Moving Average)

・加重移動平均線(WMA = Weighted Moving Average)

・指数平滑移動平均線(EMA = Exponential Moving Average)

 

最もポピュラーなのは単純移動平均線(SMA)で、計算式も非常にシンプルで分かりやすいことが特徴です。

 

 

例えば、期間20の単純移動平均線をチャートに設定すると、当該ロウソク足から20本前までのロウソク足の終値を全て足し算し、20で割り算した価格に「点」が置かれます。

そしてその計算をチャートに表示されている全てのロウソク足で行い、全ての点と点を線で繋ぎ合わせることで、単純移動平均線が一本の線として完成します。

移動平均線の期間が長いほど動きがなめらかになるのは、足し算&割り算するロウソク足本数の分母が大きく、より平均的な価格が算出されるからです。

 

 

加重移動平均線と指数平滑移動平均線の説明は、ここでは割愛させていただきますので、気になるという方は以下の記事をご覧ください。

 

 

移動平均線の主な使い方

移動平均線は一本だけではなく複数本表示させることで、更に効果を発揮します。

有名なのは、短期・中期・長期の三種類の期間に分けて移動平均線を表示させる方法です。

例えば、期間20・期間50・期間100といった感じですね。

 

 

このように期間を分けることで、

 

・今現在の価格の方向性

・最近の価格の方向性

・少し前から現在に至るまでの価格の方向性

 

といった情報を知ることが出来ます。

 

 

短期の移動平均線だけでは、相場の大局的な流れが分からないので、価格がどちらの方向を目指しているのかが判断出来ませんし、

長期の移動平均線だけでは、直近の価格がどのように動いて来ているかが分からないので、エントリータイミングが判断しづらくなります。

 

 

そこへ更に中期間の移動平均線も加えてやることで、相場の方向性をより俯瞰的に把握することが可能となるんですね。

 

 

HMA(ハル移動平均線)について

さて、本題であるHMAに関しての説明に入っていきましょう。

HMAは従来の移動平均線と同じく、一定期間における終値の平均値を線で表示してくれますが、その上でいくつかの特徴があります。

 

HMAの特徴

・計算式は加重移動平均線(WMA)が採用されている

・表示されている移動平均線が上向きの時と下向きの時で、色が変化する

 

肝心の移動平均線の計算式には加重移動平均線(WMA)が使われており、更なる特徴として「移動平均線の向きによって線の色が変化する」という点があるのがHMAです。

 

 

第一の特徴である加重移動平均線は、より現在に近いロウソク足の重要度を大きくした上で指定期間の価格を平均化したもので、

直近の値動きが大きければ平均線は傾きを増し、直近の値動きが少なければ平均線は緩やかになるという特徴があります。

 

 

第二の特徴である移動平均線の向きによって色が変わるという点に関しては、「色が変わるだけじゃん」と思われるかもしれませんが、これが意外と重宝します。

チャートを見た時に、移動平均線が上下する流れを色でわかりやすく捉えることが出来るので、価格の動きに対しての移動平均線の動きをより敏感に察知することが可能となります。

 

 

また、上昇トレンドで価格が上がっていく中での押し目の部分がHMAの色でパッと見て取れるので、トレンドに乗っかる順張りトレードでかなりタイミングを取りやすくなります。

単純移動平均線とは少し勝手が違いますが、移動平均線を使い慣れていないという方は、この色変化によって移動平均線の動きというものが非常に分かりやすくなるので、かなり使いやすいです。

 

 

HMA(ハル移動平均線)の使い方とは?

HMAは、順張りトレードをする為の相場分析に用いることが一般的です。

順張りトレードはトレンドを分析しトレンドに乗っかることが目的のトレードですので、トレンド系インジケーターであるHMAの利点を活かしながらエントリーポイントを探っていくことになります。

 

 

エントリーポイント

・上昇トレンド中(HMAが緑)の場合、陰線のHMAにタッチした時に押し目買い

・下落トレンド中(HMAが赤)の場合、陽線HMAにタッチした時に戻り売り

HMAはデフォルト設定だと、

 

平均線が上向き:緑色

平均線が下向き:赤色

 

で線の色が変化します。

 

 

そして、これだけ覚えておけば、「上昇トレンド中の押し目」と「下落トレンド中の戻り」を瞬時に判断することが出来ます。

 

 

上昇トレンド中であれば、HMAは基本的に上向きとなるので、緑色の線がしばらく続いている状況となります。

この時に、ロウソク足が緑色の線まで落ちてくると、「相場の方向性は上向きだけど、価格が平均値まで一旦戻ってきた」と考えられるので、押し目と判断し、買いエントリーを入れます。

 

 

下落トレンド中であれば、HMAは基本的に下向きとなるので、赤色の線がしばらく続いている状況となります。

この時に、ロウソク足が赤色の線まで上がってくると、「相場の方向性は上向きだけど、価格が平均値まで一旦戻ってきた」と考えられるので、戻りと判断し、売りエントリーを入れます。

 

 

例外として、上図のようにHMAの色が短時間で頻繁に切り替わっているような状況はレンジ相場だと考えられるので、前述のエントリーポイントは使えません。

レンジ相場で押し目や戻りを狙うと、だましが頻発します。

 

 

あくまで、トレンドが発生している状況での押し目と戻りを見つけるという目的で使うようにしましょう。

 

 

また、更に強いエントリーポイントとして、

上図のように、3種類のHMA(期間20、50、100)が綺麗に緑色で並んでいる状態(パーフェクトオーダー)となっている時に、短期HMAのみが下向きで赤色の線となっている、かつ長期HMAが一番下に位置している時は、押し目買いの大チャンスとなります。

※中期HMAが下向きで赤色の線になっていたり、短期MAが長期MAより下に位置してしまっている場合は条件外となりますのでご注意ください。

 

 

利確・損切りのタイミング

・上昇トレンド中(HMAがの場合、のHMAが長い、もしくは頻繁に出現するようになった時

・下落トレンド中(HMAがの場合、HMAが長い、もしくは頻繁に出現するようになった時

 

HMAでは、逆にトレンドが終了するタイミングを捉えることも出来るので、利確と損切りのタイミングを計るのに役立ちます。

トレンド方向とは逆の色のHMAが長くなったり頻繁に出現するようになってくると、トレンドの勢いが弱まってきたと考えられるので、「そろそろトレンドが終わりそうだからポジションを精算しましょう」という合図になります。

 

 

順張りトレードの利確・損切りポイントは、明確なルールを決めないと欲が邪魔をしてズルズル引っ張られやすいので、上記のタイミングを参考にして微調整しながら、自身のルールというものをしっかり決めるようにしましょう。

トレンドは勢いに乗るとどんどん利益が膨らんでいくので、「どこまでも上がっていくんじゃないか、どこまでも下がっていくんじゃないか」なんて錯覚に陥り、「まだ上がる、まだ下がる」なんて希望的観測を持ってしまいがちなので、ルールを徹底することを意識しましょう。

 

HMA(ハル移動平均線)のMT4設定方法とは?

HMAインジケーターのMT4設定方法を解説します。

 

 

MT4を起動し、画面左上のファイルからデータフォルダを開くをクリックします。

 

 

いくつかのフォルダが表示されますので、MQL4→Indicatorsの順でフォルダを展開していきます。

 

 

インジケーターを保存しておく専用のフォルダが開かれますので、ここに先ほどダウンロードしたHull Moving Average.mq4のファイルをドラッグ&ドロップしましょう。

 

 

MT4に戻り、画面左のナビゲーター部分で右クリック→更新を行います。

すると、インジケーター一覧の中にHull moving averageが追加されています。

 

 

MT4の操作方法をもっと詳しく知りたい方はこちらから

 

 

HMA(ハル移動平均線)はFXで使うべきインジケーター?

HMAは、移動平均線をより使いやすく改良したインジケーターなので、今現在移動平均線を使っているという方でも、更に移動平均線を上手く活用・攻略しやすくなります。

普段移動平均線を使っていないという方でも、すんなりと使えるようになると思います。

 

 

それはなぜかと言いますと、平均線の傾きによって色が変化するという点が本当に便利だからです。

 

 

「移動平均線の傾きなんて見れば分かるだろう」と思われるかもしれませんが、色が変わるだけで劇的に見やすさが変わるんです。

上昇トレンド中の一時的な下げなども一瞬で分かるので、押し目と戻りを確実に見逃さなくなります。

ただ、上級者の方からすると、「いちいち色が変わって逆に見づらい」と感じる可能性もあるので、無理に使う必要はありません。

 

 

HMAは、基本的に順張りトレードのエントリーポイント探しに使うことになるので、短くても5分、出来れば1時間チャートか4時間足チャートでトレンドを見ていくことがベターです。

あまり短い時間足チャートでトレンドを探しても、それは短期的なトレンドでしかない可能性があるので、なるべく長期的なトレンドを掴みその流れに乗ることを前提として、短期足チャートでエントリーポイントの微調整を計っていくという流れが理想です。

 

 

なので、HMAはデイトレード・スイングトレードに向いているインジケーターだと言えます。

スキャルピングではトレード時間が短すぎることから、トレンドによる恩恵をあまり受けられず、順張りトレードの利点を活かせないトレードになってしまうことから、あまりオススメ出来ません。

 

 

HMA(ハル移動平均線)の入手方法とは?

HMAは、「MQL5」というサイトでダウンロードすることが可能です。

検索エンジンで「MQL5」と検索してサイトにアクセスし、MQL5のサイト内で「Hull moving average」と検索すると、ダウンロードページに飛ぶことが出来ます。

 

 

Hull moving average.mq4という部分をクリックすると、ダウンロードが始まります。

 

 

HMA(ハル移動平均線)まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

終わりに、HMAの特徴を振り返ってみましょう。

 

HMAの特徴まとめ

・計算式には加重移動平均線(WMA)が用いられている

・移動平均線の傾きによって色が変化し、相場の方向性が色で視覚的に分かる

・色の変化により、押し目と戻りが瞬時に判断出来る

・トレンド終了の気配を察知することが出来る

・順張りトレードで効果を発揮する

 

繰り返しにはなりますが、HMAの特徴である傾きによって色が変化する移動平均線は、トレンド状況を色で視覚的に教えてくれるので、非常に使いやすいです。

また複数本表示することによって、パーフェクトオーダーや、短期・中期・長期線が同一の方向を向いている状態からの短期線の色変化による押し目・戻りなど、更に精度の高いトレンド分析が可能となります。

 

 

順張りトレードはFXの王道となるトレード手法なので、移動平均線を使いこなせるようになっておいて絶対に損はありません。

更にHMAはその移動平均線を使いやすくしたものですから、移動平均線使うこと検討されている方は、是非使ってみてくださいね。

 

 

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