皆さんこんにちは。
シェリーです^^
今回は、Demarker(デマーカー)というオシレーター系インジケーターをご紹介します。
Demarkerは、テクニカルアナリストであるトム・デマーク氏により開発された、単純移動平均線(SMA)を使用したインジケーターです。
MT4に標準装備されていないインジケーターということもあり、オシレーター系の中ではRSIやストキャスティクスと比べて使用者は少ないです。
ただ、オシレーターとしての役目は、他に引けを取らずにしっかり果たしてくれるインジケーターですので、このDemarkerでしか得れない情報を追求してみるのも他者との差別化を図る一つの手かと思います。
それでは、Demarkerは一体どんなインジケーターなのか、詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
Demarker(デマーカー)FXインジケーターとは?
Demarkerはオシレーター系のインジケーターで、相場を一定期間ごとに分割し、前回の期間から今回の期間に渡って価格が上昇したのか下落したのかという情報を数値化し、グラフ化してくれます。
見た目がRSIと似ていますが、使い方も基本的には一緒です。
Demarkerのグラフでは、相場における売られ過ぎ・買われ過ぎを0から1の数値で示してくれます。
0.2〜0.3を下回ると売られ過ぎゾーン、0.7〜0.8を超えると買われ過ぎゾーンとなり、RSIでいう0から100が0から1になったバージョンだと考えていただければ問題ありません。
特徴としては、RSIよりも値動きに対するグラフの動きが敏感となっており、より迅速に方向転換の察知を行うことが出来ます。
グラフの動きが敏感なので、その分だましが発生することも多くなりますが、レンジ相場では的確に相場の反転を狙っていける、そんなインジケーターとなっております。
レンジ相場での逆張りスキャルピングではかなり効果を発揮するインジケーターではないでしょうか。
Demarker(デマーカー)FXインジケーターの使い方とは?
Demarkerは、従来のオシレーター系と同じく、買われ過ぎ・売られ過ぎゾーンからのトレンド転換タイミングを計っていきます。
実際のエントリーポイントに関しても、これを参考に探していく形となりますが、少し注意点がありますのでそれを見ていきましょう。
エントリーポイント
・グラフが0.7を超えた後、下向きになった時に売り
・グラフが0.3を割った後、上向きになった時に買い
これは、よく聞くオシレーター系のエントリーポイントですが、重要なのは、
「0.3,0.7のラインを超えたからエントリー」ではなく、
「0.3,0.7のラインを超えてから戻ってきたところでエントリー」だということです。
相場の勢いが強い場合だと、0.3,0.7のラインを超えた後に「行って来い状態」になってしまう可能性が高い為、グラフが少し戻ってきて相場の勢いが弱まっていることを確認してからエントリーするという考え方になります。
また、Demarkerのグラフが買われ過ぎ・売られ過ぎゾーンから戻ってくるときのグラフの角度も重要で、角度が急であればあるほど勢いが弱まっているという証になります。
角度が緩やかだと、まだまだこれから上がって(下がって)いくぞという力が残っている可能性があるので、なるべく急な角度を付けている時にエントリーしたいところです。
そして、これは逆張りに限らずFXトレード全体に言えることですが、トレードの際に欲張ってpipsを端から端まで取ろうとすると最終的に悪い結果になりがちです。
もちろん、最安値から最高値、最高値から最安値でトレードが出来れば、そんな最高なことはありません。
ただ、正直に言ってしまうと、未来予知者でもない限り端から端まで取るなんてことは不可能なので、安全策を取って少しでもリスクを減らし、少しでも利益が出ればラッキーぐらいの気持ちでトレードに臨めると、逆に良い結果になると思います。
逆張りトレードは、順張りトレードに比べてトレード一回あたりの利益が少ないので、なるべく大きな利益を狙いたいという気持ちが出るのは仕方ないのですが、それ以上に大きな損失を出せないので、リスクリワード(平均利益と平均損失の比率)をしっかり考えながらトレードしていくべきですね。
利確・損切りのタイミング
・買いエントリーの場合、グラフが0.3まで下降した時に利確、再度0.7を超えた場合は損切り
・売りエントリーの場合、グラフが0.7まで上昇した時に利確、再度0.3を割った場合は損切り
これは一つの目安程度に考えてください。
逆張りは順張りトレードに比べて利確のタイミングが非常に難しく、かなり個人差が出るところになります。
損切りは上記の通りで特に問題ありません。
勝率がある程度取れているのであれば、多少利益が出たところでさっさと利確してしまうのも一つの手です。
大事なのは、自分がメンタルを崩さず淡々とトレード出来るような内容でルールを決めてしまうことです。
オシレーター系インジケーターを用いた逆張りトレードでは、必ずと言っていいほどだましに遭遇するので、ダメだと思ったらすぐ損切りしていくようなスタンスが望ましいです。
Demarker(デマーカー)FXインジケーターのMT4設定方法は?
DemarkerインジケーターのMT4設定方法を解説していきます。
MT4を起動し、画面左上のファイルからデータフォルダを開くをクリックします。
いくつかのフォルダが表示されますので、MQL4→Indicatorsの順でフォルダを展開していきます。
インジケーターを保存しておく専用のフォルダが開かれますので、ここに先ほどダウンロードしたDemarkerのファイルをドラッグ&ドロップしましょう。
MT4に戻り、画面左のナビゲーター部分で右クリック→更新を行います。
すると、インジケーター一覧の中にDemarkerが追加されています。
MT4の操作方法をもっと詳しく知りたい方はこちらから
Demarker(デマーカー)はFXで使うべきインジケーター?
Demarkerは優秀なオシレーター系インジケーターで、レンジ相場での価格反転タイミングやトレンド相場でのトレンド終了気配を掴むには持ってこいです。
ただ、単体で使うだけでは、どうしてもだましが発生してしまいます。
なので、他のトレンド系インジケーターと組み合わせて使うことをオススメいたします。
なぜかというと、トレンド系インジケーターである移動平均線でトレンドの方向や強さを確認し、トレンドが弱まってきたと考えられるタイミングとDemarkerによる買われ過ぎ・売られ過ぎサインを合わせてエントリーすると、よりだましを回避しやすくなるからです。
逆張りトレードで最も回避すべきなのは、「トレンド相場中にエントリーすること」なので、トレンド状況を把握する為のトレンド系インジケーターを組み合わせることはとても合理的ですよね。
例えば、組み合わせるトレンド系インジケーターの候補として、僕がオリジナルで開発したインジケーターの中に、移動平均線でのトレンド察知を目的とした「PO_ST」というものがあります。
このPO_STとDemarkerの相性はとても良く、是非組み合わせて使っていただきたいと思っております。
PO_STは完全無料で皆さんにプレゼントしているインジケーターなので、ご興味のある方は是非記事を読んでみてください。
⬇︎ PO_STの記事はこちら ⬇︎
また、既にRSIなどのその他オシレーター系インジケーターを使っている方に関しては、無理やりDemarkerに変える必要は無いかと思いますが、新しいインジケーターを試してみることで成績が大幅に上昇することもある(逆も然り)ので、試行錯誤という意味合いで使ってみる価値はあります。
Demarker(デマーカー)FXインジケーターのダウンロード方法とは?
Demarkerは、ForexNihon.comというサイトからダウンロードすることが出来ます。
検索エンジンからForexNihon.comのサイトにアクセスし、サイト内で「Demarker」と検索すれば、ダウンロードページが見つかります。
その中に、「Demarker MT4 インジケータ」というリンクがありますので、そこからダウンロードしましょう。
Demarker(デマーカー)FXインジケーターまとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
終わりに、Demarkerの特徴を振り返ってみましょう。
・移動平均線を用いたオシレーター系インジケーター
・RSIと似ており、基本的な使い方は一緒
・だましをいかに回避するかが重要
・トレンド系インジケーターと併用すると精度が上がる
・利確タイミングは自身のトレードルールによって要調整
といった内容のインジケーターになります。
既にオシレーター系のインジケーターを使っているという方は多いと思いますが、それをDemarkerに切り替えると、良くも悪くもトレード成績に影響を与えるでしょう。
RSIよりも敏感に動くという特徴がありますので、Demarkerはその他オシレーター系インジケーターに比べて「攻め」の印象が強く、上手く使えば成績はグンと伸び、逆に成績がガタ落ちするかもしれません。
それだけ、攻略の余地があると言っても良いかもしれませんね。
オシレーター系のインジケーターをお探しの方は、是非お試しください!