こんにちは。
シェリーです。
今回は、ドンチャンチャネルというインジケーターをご紹介します。
ドンチャンチャネルは、チャートの高値・安値・中間値をバンドで結んでいくという、パッと見ではボリンジャーバンドやエンベロープに似たインジケーターです。
FX業界では「トレンドフォローの父」と呼ばれるリチャード・ドンチャンが開発した為、ドンチャンという名前が付けられています。
ドンチャンチャネルは以下のような方におすすめのインジケーターとなっています。
・順張りトレードをメインとされている方
・レンジブレイクの瞬間を狙いたい方
・トレンド中の押し目買い、戻り売りでピラミッディングを狙っていきたい方
それでは、ドンチャンチャネルの詳しい内容や使い方について見ていきましょう。
この記事の目次
ドンチャンチャネルとは?
ドンチャンチャネルは、チャートの高値・安値、そしてその中間値をバンドで結び、上バンドと下バンドの間をチャネルと想定して使っていくインジケーターです。
計3種類の線で構成されており、
高値を結ぶ線:H(High)バンド
安値を結ぶ線:L(Low)バンド
中間値を結ぶ線:M(Middle)バンド
それぞれをこのように呼びます。
いざ使う時には、上のバンドをレジスタンスライン、下のバンドをサポートラインと考えればわかりやすいでしょう。
例えば、
上バンドをロウソク足がブレイク(高値を更新)すると上目線
下バンドをロウソク足が下抜ける(安値を更新)と下目線
このように分析していくことが可能ですね。
また、トレンドが発生した場合にはトレンドライン&チャネルラインとしても活用することが出来ます。
トレンド発生中は、トレンドラインを参考に押し目買い・戻り売りをしていくようなイメージです。
ドンチャンチャネルの使い方とは?
ドンチャンチャネルの具体的な使い方について解説します。
パラメーター設定
パラメーターは基本的にそのままで問題ありません。
Bars To Countという項目がありますが、これは高値・安値を判断する時に見るロウソク足の本数のことで、20であれ
ば「直近20本のロウソク足における高値・安値」、50であれば「直近50本のロウソク足における高値・安値」にHバンドとLバンドが引かれます。
数値を上げれば上げるほど、長期的な目線での高値・安値を意識することが出来ますが、あまり数値が高いと直近のプライスアクションの影響を受けづらいので、やはり20ぐらいが丁度良いと思います。
エントリーポイント
ドンチャンチャネルでのエントリーポイントは主に2つです。
・レジスタンス&サポートラインブレイクからのトレンド追随
・トレンド&チャネルラインでの押し目買い&戻り売り
それぞれ見ていきましょう。
レジスタンス&サポートラインブレイクからのトレンド追随
上図は、ドンチャンチャネルのH&Lバンドが切り上げ・切り下げを繰り返している状態(レンジ相場)から、直近の最安値をブレイクし下落トレンドを形成しているチャートになります。
サポートラインであるレンジ相場期間中の最安値(白破線下)をロウソク足が割り込み、一度戻って来て先ほどのサポートラインがレジスタンスラインのように機能して反発し、そのまま下がっていきました。
これはレジサポラインにおける教科書通りの動きで、非常にわかりやすい相場です。
ドンチャンチャネルを使っていると、このレジサポラインに容易に気付けるはずなので、わかりやすいトレードを見逃さずに済みます。
トレンド&チャネルラインでの押し目買い&戻り売り
上図は、ドンチャンチャネルのH&Lバンドが切り上げ・切り下げを繰り返している状態(レンジ相場)から、直近の最高値をブレイクし上昇トレンドを形成しているチャートになります。
レンジブレイク後は、トレンドラインとドンチャンチャネルのMバンドが同様の役割を果たし、押し目を作りながら上昇していってますね。
トレンドが発生している時は、このようにMバンドが「押し目」「戻り」になることが多いので、強いトレンドの時はピラミッディングしていくことも一つの戦法になると思います。
ドンチャンチャネルの入手方法とは?
ドンチャンチャネルはMT4に標準装備されているインジケーターではない為、検索エンジンで探してダウンロードする必要があります。
ドンチャンチャネル ダウンロード
ドンチャンチャネル インジケーター
ドンチャンチャネル MT4
このように検索をかければ、1ページ目にダウンロード出来るサイトが複数ヒットしますので、そちらからダウンロードしましょう。
ドンチャンチャネルのMT4への導入・設定方法とは?
インジケーターをダウンロードした後、MT4に設定する手順を解説します。
MT4を起動し、画面左上のファイルからデータフォルダを開くをクリックします。
いくつかのフォルダが表示されますので、MQL4→Indicatorsの順でフォルダを展開していきます。
インジケーターを保存しておく専用のフォルダが開かれますので、ここに先ほどダウンロードしたドンチャンチャネルのファイルをドラッグ&ドロップしましょう。
MT4に戻り、画面左のナビゲーター部分で右クリック→更新を行います。
すると、インジケーター一覧の中にドンチャンチャネルが追加されています。
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ドンチャンチャネルはFXで使うべきインジケーター?
ドンチャンチャネルは、順張りトレードをメインとしている方は非常に使いやすく、だましはありつつもツボにハマった時の威力が非常に大きいです。
レンジブレイクによるトレンドの発火を最初から掴むことが出来ますし、プラスしてトレンド中も押し目買いと戻り売りで追い打ちをかけることが出来ます。
全てが上手く噛み合った時は、かなりの利益を取っていることでしょう。
ただ、だましに引っかかり勝率が安定しないことも考えられるので、そこは他の指標と併せて分析し精度を高めるか、トレンドが発生してから乗っていくようにするなど、調整は必要になると思います。
基本的には損小利大でトレードをしていくことになるので、損切りラインを浅めに持ちながら波に乗る瞬間を待っていくスタンスになります。
損切りラインによっては連敗が続くこともあると思いますが、根気良くトレードしていきましょう。
いずれにせよ、上手く使うことで優位な順張りトレードが可能になるので、個人的にはおすすめです。
ドンチャンチャネルまとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
終わりに、ドンチャンチャネルの特徴について振り返ってみましょう。
・直近の高値と安値を結び、バンドを形成するインジケーターである
・高値、安値、中間値の3本のバンドで構成されている
・レジサポラインとして機能し、レンジブレイクからのトレンド発生タイミングを計れる
・トレンド&チャネルラインとしても機能し、トレンド中の押し目買い、戻り売りに使える
個人的に相性が良いと思うインジケーターはボリンジャーバンドで、ボリンジャーバンドのスクイーズ(収縮)からのエクスパンション(拡散)のタイミングと、ドンチャンチャネルのレンジブレイクのタイミングが合わさった時が、トレンド発生の目安として使えるのではないかと思います。
順張りトレーダーの方は、是非参考にしてみてください。