こんにちは。
シェリーです!
今回は、RoundNr(ラウンドナンバー)というインジケーターをご紹介します。
RoundNrは、チャートに自動で平行線(ライン)を引いてくれるシンプルなインジケーターです。
FXでテクニカル分析をするにあたって、チャート上に平行線を引くという手法はかなり有効です。
FXにおける線(ライン)にはいくつかの種類があり、無闇に引けば良いというものではありませんが、RoundNrによって引かれる平行線はテクニカル分析においてかなり実戦的なものとなっています。
それでは、RoundNrは一体どんなインジケーターなのか、詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
MT4のラウンドナンバー(RoundNr)インジケーターとは?
冒頭にも書いた通り、RoundNrではチャートに自動で平行線を引いてくれます。
では、具体的にどんなところに線を引いてくれるのでしょうか。
それは、キリ番(価格の節目)です。
キリ番とは、100.000、101.000、110.000といった、小数点以下が0となるピッタリ価格のことです。
「キリ番で線を引くと何か良いことがあるの?」と思われるかもしれませんが、これがあるんです!
・ロウソク足ばかり見ていると、ロウソク足の大きさに目がいきすぎて「実際の価格」を見失いがちだが、線が引いてあるとpipsの距離感を忘れずに済む。
・キリ番付近での価格の動きに注視出来る
一つ目に関してはあまりピンと来ないかもしれませんが、チャート画面右端にある「縦軸の価格目盛り」をしっかり見ていればすぐに分かります。
ロウソク足の大きさは価格の動いた幅(pips)で決まりますが、ロウソク足が大きいからと言って価格がめちゃめちゃ動いているとは限らないのです。
その原因は、その時間帯のボラティリティ(値動きの激しさ)によって、チャート縦軸の価格の目盛りの単位が変わってくるからです。
目盛りの単位が5pipsの時もあれば、1pipsの時もあります。
※5倍の違い
この価格目盛りの違いによってどのようなことが起きるのかというと、ボラティリティが小さい時間帯で大きいロウソク足が出現した時に「値動きが激しいから…」という誤った判断をしてしまうんですね。
そんな時に、キリ番に平行線が引いてあるだけで、現在の価格とキリ番価格との距離感で、ボラティリティの大きさを見失わずに済むというわけです。
MT4のラウンドナンバー(RoundNr)インジケーターの使い方とは?
RoundNrは、相場を分析する為に使うというよりかは、
① キリ番付近での値動きを意識すること
② ボラティリティの大きさの把握すること
この2点を主な目的として使うことになります。
まず、①のキリ番を意識する理由として、キリ番は世界中のトレーダーが意識する価格だということが挙げられます。
世界中のトレーダーが意識するということは、それだけ値動きが活発になり、特殊な動きをすることが多いということです。
つまり、キリ番ということを忘れて普段通りにトレードしていると、予想外の動きに飲み込まれて理不尽な損失を被る可能性が出てくるのです。
まずはこれを回避する為に、キリ番に線を引いて目印とします。
次に、②のボラティリティの大きさに関してですが、そもそもFXはボラティリティの大きい時にトレードすることが利益を出す為の必須事項です。
値動きが小さいと利幅が取れないので、何のためにトレードしてるんだって話になってしまいます。
なので、RoundNrでキリ番に線を引いておき、「現在の価格とキリ番の距離感」と「ボラティリティ」を同時に把握します。
そうすれば、きちんと値動きの狙えるトレードをしながら、リスクも回避出来るというわけですね。
パラメーター設定
設定する項目
・LineSpace
キリ番に引く線と線の間隔を設定します。単位は1pipsなので、100に設定すれば1円ごと(円絡みの通貨ペアの場合)に水平線が引かれます。
・LineColor
水平線の色を設定します。
自分の見やすい好きな色を選びましょう。
・LineStyle
水平線の種類を設定します。
見やすい線を好みで選び、番号で入力しましょう。
1=実線
2=破線
3=点線
4=破線&点線
エントリーポイント
RoundNrを参考にしたエントリーポイントというものは特に存在しませんが、キリ番付近の値動きに注意してエントリーしていきましょう。
キリ番付近では、キリ番を越えようとする力と反発しようとする力がぶつかる傾向があり、レジスタンス・サポートラインと同じような動きをしやすいです。
キリ番付近での大衆心理を読み取り、より強い流れに乗っかっていくことが理想ですね。
MT4ラウンドナンバー(RoundNr)のインジケーターのMT4設定方法とは?
実際に、RoundNrをMT4に設定する手順を解説します。
MT4を起動し、画面左上のファイルからデータフォルダを開くをクリックします。
いくつかのフォルダが表示されますので、MQL4→Indicatorsの順でフォルダを展開していきます。
インジケーターを保存しておく専用のフォルダが開かれますので、ここに先ほどダウンロードしたRoundNr.mq4のファイルをドラッグ&ドロップしましょう。
MT4に戻り、画面左のナビゲーター部分で右クリック→更新を行います。
すると、インジケーター一覧の中にRoundNrが追加されています。
MT4の操作方法をもっと詳しく知りたい方はこちらから
MT4のラウンドナンバー(RoundNr)インジケーターはFXで使うべきインジケーター?
RoundNrはキリ番に平行線を引くだけというシンプルなインジケーターですが、シンプルなだけに使いやすく、余計な情報が無いのでチャート画面を圧迫しません。
「とりあえず表示しておいて損は無い」
そう考えていただければ全く問題ありません。
なので、僕個人的にRoundNrは「使った方が良い」インジケーターです。
特に、FX初心者〜中級者の方にオススメです。
また、このRoundNrと同じような使い方が出来る、「Grid Builder」というインジケーターが存在します。
両方の記事を読んでみて、使いやすそうだと思えるものを使っていただければと思います。
⬇︎ Grid Builderの記事はこちら ⬇︎
MT4のラウンドナンバー(RoundNr)インジケーターの入手方法とは?
RoundNrは、FOREX FACTORYというサイトでダウンロードが可能です。
検索エンジンで「FOREX FACTORY」と検索してサイトにアクセスし、サイト内でRoundNrと検索をかけると、ダウンロードページが見つかります。
MT4ラウンドナンバー(RoundNr)のインジケーターまとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
終わりに、RoundNrの特徴を振り返ってみましょう。
・キリ番(節目の価格)に自動で水平線を引いてくれる
・線の間隔・色・形を好きに選べる
・ボラティリティが視覚的にわかる
・キリ番付近での値動きに自然と注視出来る
繰り返しにはなりますが、
RoundNrは、普段ロウソク足の動きに集中しすぎて実際の価格の把握がおざなりになっているという方に、非常に有効的なインジケーターとなっています。
相場のボラティリティとキリ番を意識し、リスクを軽減しながら利幅の取れるトレードを目指していきましょう。