こんにちは!シェリーです。

 

 

今回は、EA(自動売買)を運用する上で知らないと損するリスク7選というテーマで記事を書きました。

 

 

EAを用いたトレードには「全ての注文・決済を自動で行うため手間がかからない」というメリットがあり、それはあまりにも大きい恩恵です。

勝手にお金を稼いでくれるわけですから。

 

 

しかし、実際のところは様々なリスクの上で行われる取引であり、安心して全てを委ねられるほどの代物ではありません。

 

 

そして、本記事ではそんなEAの様々なリスクについて多角的に解説していきます。

 

 

※本記事を最後まで読んでいただくと、EA・自動売買に関するリスクについて理解が深まり、投資の失敗を回避できるようになります。

 

 

それでは、早速内容に入っていきましょう。

 

FX自動売買のリスク「放置による損失」とは?

EAは一度運用をスタートさせれば放置していても利益を上げられるというのが大きなメリットですが、放置しすぎると損失を生む可能性があります。

 

 

その理由としては、以下の内容が挙げられます。

 

・プログラムの内容通りにしか動作しない

・季節性の流動性リスクに対応できない

・臨機応変な取引休止ができない

・含み損が溜まるに溜まってしまう可能性がある

 

次項より、これらの内容をそれぞれ解説していきます。

 

EA(自動売買)はプログラムされたことしか行えない

EAという名前を聞くと、とても複雑で難しいプログラムを連想される方が多いのではないでしょうか。

 

 

しかし実際のところ、市場に出回っているEAのほとんどはシンプルなロジック(ストラテジー)を採用しています。

 

 

「通貨を安く買って高く売る」という原則はどこの世界でも変わりません。

 

 

例えば、

 

USD/JPYが◯◯円の時、

◯◯円間隔で買い注文を入れ、

含み益が◯◯円に達した時点で利益確定を行う。

 

といった指示を、数字で具体的に指定し忠実に繰り返します。

 

 

なので、世間一般的には感情的なトレードで資金を溶かすリスクを避けられる(メンタルに左右されずに的確なタイミングでどんどん売買を行うため)ものだとされています。

 

 

しかし、実際のところはプログラム通りにしか動かないため、更なる利益が望めたり、損切りするにはもったいないようなシチュエーションで決済を行うという「違和感取引」が見受けられます。

 

 

端的に言うと、融通が効かないのです。

 

 

「どう考えても危険な相場」だったとしても、数値上で条件を満たしていればEAは取引を行います。

 

 

一歩間違えれば超危険な取引を行うリスクがあるので、放置せず定期的に状況を監視し、適切な対応を行うことが求められます。

 

 

本来は、例え自動売買であってもきちんと監視を行うべきで、自動売買だからとあぐらをかいて放置していると大きな損失を被る可能性が高いのです。

 

季節性(クリスマスなど)の流動性リスクに対応できない

EAは、よほど変則的な相場でない限り上手く機能してくれます。

 

 

しかし、相場は生き物だと言われている通り、

 

トレーダーの感情

政治経済におけるキーパーソンの発言

季節ごとの流動性

 

などにより為替相場は不規則に乱高下します。

 

 

最近の話題で言えば、コロナウィルス蔓延による世間の不安やニュースの影響で、いつも通りに動いている相場が急に活発になりました。

そして、その動向にあせりを感じたトレーダーが次々と取引を行い、市場の出来高が一気に上がるという現象を引き起こしたのです。

 

 

政治・経済におけるキーパーソンによる発言、「要人発言」の際にも、EAは対応しきれない場合があります。

 

 

世界各国では、GDPや雇用統計といった「経済指標」の発表が定期的に行われており、流動性が上がりやすい一つのイベントだとされています。

 

 

季節ごとの流動性に関しては、特にクリスマスは急激な流動性の変化による相場の乱高下が発生しやすいです。

 

 

悲しいことに、EAはこれらの急激な価格変化に対応できません。

 

 

これが原因で大きな損失が発生し、最悪の場合追加証拠金(追証)を求められる可能性もあるのです。

 

休止するタイミングの判断が初心者には難しい

EAは、一度動かせば半永久的に自動取引を行います。

 

 

しかし、前述の流動性リスクなどの要因により、EAを休止すべきタイミングというものが不規則に訪れます。

 

 

例えば、重要経済指標の発表(GDPの発表など)、政治・経済に大きな影響を与えるニュースや発言があった時です。

 

 

こういった時は、初心者からすると予想もつかない値動きをするケースがあるので、様子見をするのが無難です。

 

 

経済ニュースを軽んじEAを放置していると、多大な損失が発生して資産を増やすどころではなくなってしまう可能性があることを忘れないでください。

 

放置すると含み損を溜め込む可能性がある

プログラムの内容にもよりますが、EAは放置することで含み損を少しずつ溜め込んでいきます。

 

 

含み損を溜め込む=有効証拠金が少なくなるので、新たなポジションを持つことができなくなります。

つまり、プログラムが取引しようとしていても資金が足りないので取引できないという状況に陥ります。

 

 

これは、EA運用においてあるべき姿ではありません。

 

 

また、両建て3すくみなどのテクニックを採用しているEA・自動売買に関しても、比較的保有ポジションが多くなる傾向にあるので、含み損と有効証拠金の状況には注視しておく必要があります。

 

FX自動売買のリスク「手数料」とは?

有料の自動売買を利用している場合に限り、手数料はリスクの一つになります。

 

 

例えば以下の項目が挙げられます。

 

・裁量取引に比べて自動売買(は手数料が高い

・短期取引の自動売買は手数料が高騰する

 

それぞれ解説していきます。

 

裁量取引に比べて自動売買は手数料が高い

裁量取引に比べると、自動売買は手数料が高いです。

 

 

「手数料無料」と謳っている業者も存在しますが、それはあくまで利用料の話です。

 

 

ここでいう手数料とは、スプレッドという取引手数料のことです。

 

 

スプレッドとは売値(Bid)と買値(Ask)の差額のことで、これが広いほどトレーダーは不利な取引を強いられます。

 

 

例えば、USD/JPYの市場価格が100円だった場合、FXの取引画面では

Bid:99円

Ask:101円

と表示されていたとします。

 

 

この場合のスプレッドは、101円−99円=2円となります。

 

 

自動売買ではスプレッドが広めに設定されていることが多く、裁量取引では1日にかかる費用が数十円程度のところを、その10倍である100円以上かかってしまうというケースもあります。

 

 

100円なら安いと思われがちですが、これは取引ロット数を上げればその分掛け算で上がっていくので、本当に馬鹿になりません。

 

 

手数料無料をPRしている自動売買サービスにはこのような側面があり、

知らず知らずの内に手数料が取られ、その積み重ねによりトータルで負け越しているケースは本当に多いです。

 

短期取引の自動売買は手数料が高騰する

短期売買は、取引ロット数が大きくなる傾向にあることから、結果としてスプレッドによる手数料が大きくなります。

 

 

スプレッドによる手数料は、取引金額が大きくなればなるほ大きくなるからです。

 

 

1万円分の取引の場合はスプレッドによる手数料が50円だったとしても、

100万円分の取引では100倍の5,000円に膨れあがるのです。

 

 

短期取引は、長期取引とは異なり短かいスパンで利益を追い求めていくので、取引金額が大きくなりがちです。

 

 

つまり、手数料が高くなります。

 

 

それだけでなく、短期取引は長期取引よりも取引回数が圧倒的に多いので、その都度手数料が発生します。

ただでさえ手数料が高いのに回数も多いとなっては、一体いくら払う羽目になるんだと思いますよね。

 

 

自動売買サービスを利用しているあなたの取引利益は、この膨大な手数料を支払った後の数字であるということを改めて認識しておきましょう。

 

FX自動売買のリスク「出金トラブル」とは?

FXの自動売買と聞くと、

 

・値段が高い

・きちんと対応してくれない

・含み損を抱える

 

といったネガティブな印象を持っている方が多いと思います。

 

 

現実問題、この自動売買を詐欺目的で販売・提供している業者も存在し、甘い罠でユーザーを誘ってきます。

実際に利用すると、本当に利益が出て「これめっちゃ良いじゃん」と感じることもあるでしょう。

 

 

しかし、いざ利益を出金しようとしたら出金拒否されて一向にお金が出せるようにならない。

なんて状況になることがあります。

 

 

これが、出金トラブルと呼ばれる典型的な詐欺商法です。

 

 

次項より、この出金トラブルについて詳しく解説していきます。

 

 

 

EAの利益が自分のお金として受け取れないこともある

少し話は戻りますが、自動売買のリスクには

 

・スプレッドが広いこと

・相場への対応力が無い

 

ということが挙げられます。

 

 

一方で、海外の自動売買サービスには、低スプレッド、かつ複雑なストラテジーで季節性の相場変動に対応できるものが多く存在します。

 

 

そういった理由から、海外の自動売買を利用しようと考える方も少なくありません。

 

 

確かに、海外の業者であれば弱点を克服したトレードが可能なのかもしれませんが、その次のステップで騙されるというケースが多いのも事実なのです。

 

 

それは、利益が出金できないという詐欺案件です。

 

 

海外で自動売買を提供しているFX業者は、基本的に金融ライセンスを取得してサービスを展開しています。

 

 

この金融ライセンスにはグレードの高いものから低いものまで多くの種類が存在するのですが、

 

非常に審査の緩いライセンスを取得して運営している

そもそも無免許で運営している

 

というパターンが存在します。

 

 

そのため、詐欺業者が堂々とライセンスを持っていることを明示し自動売買を提供しているケースもあります。

 

 

出金をしようとすると独自の送金システムに登録しなければいけないということを告げられたり、

得体の知れないサービスを案内されたり、

出金拒否をストレートに伝えられることすらあります。

 

 

気付いた頃には時すでに遅しとなってしまうわけです。

 

 

ここまであからさまな詐欺業者は日本には少ないですが、

今度は前述のリスク(手数料が高い、対応力の低さ)がネックになってしまいます。

 

 

また、出金先の銀行が海外送金できないという理由で出金できない場合もあります。

(具体例:新生銀行、みずほ銀行のネット支店、ゆうちょ銀行、ジャパンネット銀行、じぶん銀行、セブン銀行など)

 

 

更に、海外銀行送金以外は入金額までしか出金できないというテロ対策(名目の可能性有り)を実施している業者も存在します。

 

 

他には、新規口座開設や取引によって発生した「ボーナス」は出金不可というルールが設けられている業者が多く、利益だと認識していたものがボーナスであったため出金できないというケースもあります。

 

 

いずれにしても、事前調査を行わずに海外の自動売買サービスを利用することは、お金をドブに捨てると同義です。

 

FX自動売買のリスク「プログラムの限界」とは?

FX業界では、年々自動売買(EA)の質が向上してきています。

それは、様々な分析方法が確立されてきているからです。

 

 

しかし、どうしても人間のトレードには敵いません。

その理由を次項より解説していきます。

 

EAは人間のトレード技術を全て実行できるわけではない

人間による裁量トレードには、理論的な分析はもちろん、様々な情報を加味した判断、経験に基づく感性などを盛り込むことができます。

 

 

「アメリカの大統領の発言の意味と背景を読み取り、過去の傾向から今後の動きを予測する」

といったように、明らかに数値で表せない部分を根拠にトレードを行うわけですね。

 

 

一方、自動売買ではプログラム(数字)しか根拠にできません。

 

 

理論が明確に確立されていれば、自動売買でも忠実に再現することができます。

しかし、この理論を明確にするというステップはAI技術の領域でしょう。

 

 

いくら優秀な自動売買(EA)とは言えど、現状では限界があるというのが実際のところです。

 

AIには波動分析とファンダメンタルズ分析の組み合わせはまだ難しい

当然ですが、為替相場は様々な動きをします。

そして、その分析は世界中で日々行われています。

 

 

この分析の中に、波動分析ファンダメンタルズ分析というものがあります。

 

 

波動分析は、市場の群集心理によって相場が動くという前提のもとに行う分析方法です。

 

 

ファンダメンタルズ分析は、財務状況や業績を元に企業の本質的な価値を分析する方法です。

元々は株式取引で有名な分析方法で、FXの場合は国の財務状況や経済活動の業績を元に分析する方法に相当します。

 

 

 

実のところ、これらの分析方法は単独であればAIで分析できるようです。

つまり、経済状況を加味した自動売買が可能だということです。

 

 

しかし現実は厳しく、相場はファンダメンタルズだけの影響、波動の影響だけで動くわけではありません。

 

 

それぞれの影響を受けて、その結果として相場は動きます。

 

 

結論、現状のAIでは全ての要素を加味した分析が不可能なのです。

 

FX自動売買のリスク「為替変動」とは?

繰り返しになりますが、EAは対応力の低さがネックです。

特に、急な価格変動に弱いです。

 

 

次項より、EAが影響を受けやすい事例を紹介します。

 

EAは大きな天災などの突発的な状況には対応できない

急な価格変動に対応できないということは、突発的な状況に対応できないということです。

 

 

そして、その典型が天災です。

 

 

2020年現在、コロナ禍より経済は急激に動かされていますよね。

当然、為替相場も例には漏れず大きく乱れています。

 

 

しかし、自動売買のプログラムには「コロナ禍」なんて記述はありませんし、書くこともできません。

書けるとしたら「今は危ないから取引はやめときましょう」ってことぐらいです。

 

 

急な経済状況の変化をコンピュータに読み取らせることは、現在の技術では不可能なのです。

 

EAの運用には基本的な世界情勢の把握が不可欠

これは自動売買に限った話ではないのですが、FX取引を行うにあたって世界情勢の把握は必須次項になります。

 

 

大統領の発言、中央銀行の発表だけでなく、原油価格や紛争の発生、ひいては政治家の辞任や入院なども過敏に反応します。

 

 

そういった情報の収集と適切な対処を行うことは、EAには不可能です。

 

 

では、どうすればいいのか。

 

 

自動売買の使用者である自身が、世界情勢・ニュースにアンテナを張り、設定の変更や休止・ポジションの管理を手動で行うのです。

 

 

自動売買なのに人の手を使うのは本末転倒だと感じるかもしれませんが、運用を成功させたいならEAの苦手とする部分を人の手でフォローする必要があるのです。

 

FX自動売買のリスク「レバレッジ」とは?

FXにはレバレッジという機能があります。

これはFX最大の魅力であり、効率的に利益を上げるための味方です。

 

 

しかし、レバレッジは裏を返すと強大なリスクにもなりえるのです。

 

 

特に自動売買の運用においては、それが顕著に現れます。

 

利益率の高いEAはレバレッジ倍率の高いものが多い

自動売買(EA)の種類は無数に存在しますが、海外のものを見てみると、有料・無料問わず日本では見受けられないような銘柄が公開されています。

 

 

当然、かなりの利益を叩き出している銘柄も存在します。

 

 

これはネットで調べれば簡単に見ることができますが、利益率(収益率,Gain)が高いものはそれ相応のレバレッジ倍率を採用していることが多いです。

 

 

日本では、レバレッジは最大25倍(法人であっても100倍未満)と規制されていますが、海外業者であれば1,000倍という驚異的なレバレッジも可能となっています。

 

 

この非常に高いレバレッジで運用すれば、当然ながら利益率を高めることができます。

 

 

しかし、レバレッジが高いということはリスクも高いということです。

 

 

利益が通常の10倍になるのであれば、損失も通常の10倍になります。

 

 

ハイレバレッジの自動売買を利用する際には、必ずそれを念頭に置いてください。

 

掛け金とは別に高額な証拠金が必要になることもある

運用しているお金とは別に、高額な証拠金が必要になることもあります

 

通常EAで運用するために掛け金を入れて行きますが、方法によっては通貨を購入するための資金が新たに必要な局面が起こってきます。

その資金は証拠金というもので、新たに必要になる証拠金は、追加証拠金と呼ばれます。

 

EAで運用していると思わぬ損失が発生し、追加で証拠金が必要になる場面があるのですが、この証拠金は多くの場合高額なものです。

 

確かに海外のFXではゼロカットシステムと呼ばれる掛け金の全額没収だけで済むシステムもあります。

しかし、そういったシステムでも継続してEAを行うためには追加の証拠金をいれる必要があるのです。

 

特にレバレッジが高い状態で取引を行うとその金額は高額になります。

このようにEAが不調で思わぬ損失を出してしまい掛け金とは別に高額な証拠金が必要になるというリスクが存在するのです。

 

 

FX自動売買のリスク「稼働条件」とは?

ここまでは金銭面における自動売買(EA)のリスクについて解説しましたが、番外編として直接お金の絡まないところでのリスクを解説したいと思います。

 

EA運用にはPCの24時間稼働が必要

自動売買(EA)の運用には、24時間稼働するシステムが必要です。

要は、PCを24時間起動させるということです。

 

 

しかし、個人トレーダーの家庭用PCを24時間稼働させるには、停電、通信不良、部品の損傷などにより、想定外のオフライン状況が生まれてしまうことがあります。

 

 

このちょっとしたアクシデントが原因で、絶好のチャンスを逃したり危機的状況に陥ったりする可能性があるので、環境の整備は自動売買(EA)にとって必須項目となります。

 

VPSのサーバー管理がオススメ

そんな状況を打破できるのが、VPS(Virtual Private Server)と呼ばれる仮想デスクトップの存在です。

 

 

これは、企業のサーバーを有料でレンタルし、サーバー内で自分の自動売買(EA)を年中無休で動かしてもらうというサービスになります。

 

 

有料ではありますが、セキュリティ・通信面は安全そのものですし、管理も非常に簡単なので「自動売買するならVPS」と考えている方も少なくありません。

 

まとめ

自動売買(EA)にはとにかくリスクが付きまといます。

 

 

ただ、自身がしっかりと管理することでリスクは回避可能です。

 

 

自動売買を検討されている方は、以上のリスクを全て網羅した上でアクションするようにしてくださいね。

 

 

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