FXは多くのトレーダーが利用している投資方法の一つです。

国内や海外で数多くのFX取引業者が存在し、各社が魅力のあるキャンペーンを実施するなどして顧客を集めています。

 

 

少ない投資資金で多くのリターンを得ることができる点がFXの最大の特徴ですが、多くの利益が期待できるメリットは、損失が発生した場合にも大きな額になるデメリットでもあります。

FX取引で多額の資金を失い、最終的に自己破産にまで追い込まれるケースが起こっています。

 

 

このような状況に陥らないためには、FX取引で損失を拡大させない取引方法を実践する必要があります。

万が一多額の借金を抱えた場合であっても、正しい対処をとることで借金の苦しみから逃れることも可能です。

そのためには、自己破産などの法律制度を利用することが適切です。

 

 

FXで破産する人が後を絶たないのはなぜ?

現在でもFXで破産する人がいる理由は、FXの仕組みに原因があります。

 

 

FXはレバレッジをかけることで、実際の自己資金よりも大きな額で為替取引を行うことができます。

日本国内の業者の場合は、最大25倍のレバレッジをかけることが可能です。

海外の取引所では、中には888倍もの最大レバレッジが可能な業者も存在します

 

 

日本人でも海外の取引所を利用することは可能ですが、やはり多くは国内取引所が中心です。

レバレッジが25倍までという規制はあるものの、やはりハイレバレッジであることに変わりはありません。

 

 

FX業者は顧客の資産を守るため、取引で含み損が増大した場合の対策として、強制ロスカットのシステムを装備しています。

これは、証拠金が一定水準の額に達した場合にそれ以上含み損を抱えないように自動決済が発生する仕組みです。

トレーダーの意思に関係なく、強制的にポジションが閉じられます。

このシステムがあるおかげで、トレーダーは資産の大半を失うような事態を防ぐことができます。

 

 

それにも関わらずFXで破産する人がいるのは、強制ロスカットを防ぐために証拠金を増額するという身の丈に合わないことをする人がいるからです。

余裕資金をはるかに超えた金額を使い、場合によっては借金してまで取引する人もおり、それが破産原因につながっています。

また、損失を取り戻そうと無理な取引を続けることも危険な行為です。

 

 

FXで破産する理由で最も多い3選とは?

FXで破産する理由として、代表的なものを3つ挙げてみましょう。

いずれの場合も、FXの特徴的な取引方法がデメリットとして出てしまった場合です。

 

 

強制ロスカットを防ごうと証拠金を積み増す

損失が拡大した場合に発動する強制ロスカットは、元来投資家の資産を守るためのシステムです。

 

 

しかしトレーダー側から言えば、強制ロスカットは損失を確定させるシステムでもあります。

未決済の場合であれば損失は確定していないため、相場状況が変化すれば逆にプラスに転じる可能性もあります。

そのため強制ロスカットを防ごうとするトレーダー心理が働き、証拠金の額を増やすことで対処する場合があります。

証拠金不足が解消できるため、当面は強制ロスカットを免れることができます。

 

 

但し、相場が逆転せずさらに損失方向に進めば、結局またロスカット水準に近づく状況になります。

これを回避しようとさらに証拠金を積み増すことで、生活資金に影響を及ぼし、借金までしてそのお金を作り出そうとするケースも出てきます。

こうなれば悪循環に陥り、最終的に破産のような事態にまで至るケースがあります。

 

 

余裕資金の範囲内で行っている場合であれば問題なくても、借金までして取引を継続しようとすれば、当然破産リスクは高まります。

 

 

適当な取引を繰り返す

FXは為替変動によって利益を出す取引方法ですが、そのためには相場動向を予測する必要があります。

 

 

未来の値動きを予測するために利用できるものとして、テクニカル指標という一つの分析ツールがあります。

それらの中から自分に合ったものをいくつか選択して利用することが一般的ですが、トレーダーによっては分析指標を適当に利用するか、あるいは全く使用せずに感覚で取引をするようなケースも存在します。

もちろんこれでは値動きをしっかり読むことができず、特に短期トレードでは危険が増大します。

取引する度に損失を繰り返していく可能性が高まります。

 

 

このようなトレーダーは、しっかりしたロスカット設定もしていない場合があり、損失の拡大に歯止めをかけていないケースが多いです。

もちろんテクニカル分析を的確に行なったとしても、相場は時に予想外の方向に動くので注意が必要です。

このような環境下で適当な取引をすることがいかに危険かを理解していないことが大きなリスクにつながります。

 

 

また、負けを取り返そうとしてさらに無謀な取引を行うことで、破産が近づく可能性があります。

 

 

価格変動の激しい通貨ペアで大きな取引をする

FXには数多くの取引通貨ペアがあります。

最も一般的なのは、米ドル円(USD/JPY)の通貨ペアです。

米ドルは世界の基軸通貨であり、円は日本の自国通貨です。

両方とも日本人には身近な通貨であり、情報量も多いため取引しやすい通貨ペアと言えます。

 

 

米ドル円は価格変動が安定的で利用しやすいというメリットがあります。

但し、通常の状態では安定的な値動きをしていても、経済に影響を及ぼす大きな事件やニュースによって価格が急激に変動する場合もあります。

もしこのような状況下で、普段でも値動きの激しい通貨ペアを利用していたとすれば、価格変動の影響をさらに大きく受けることになります。

 

 

例えば、ポンド円(GBP/JPY)は人気の通貨ペアですが、米ドル円とはまた違った理由があります。

ポンド円の特徴は、通常の場合であっても価格変動が激しい点です。

そのため大きな利益を狙えるものの、逆になれば短時間で大きな損失が発生する場合もあります。

これにファンダメンタルズの要素が加わり、価格変動に追い討ちを掛ければ、非常に激しい値動きによって損失が増大します。

しかもレバレッジがかかっているため、証拠金があっという間に目減りしてしまう状況に陥ります。

自分の資産状況と選択する通貨ペアのミスマッチが、最悪の状況として破産原因につながることもあります。

 

 

FXは自己破産出来る?出来ない?

自己破産とは、借金の支払いが不可能になった場合に債務を免責してもらう手続きのことです。

裁判所の判断によって借金の免除が可能になります。

借金の額がゼロになるため、債務に苦しんでいる人にとっては有効な制度です。

 

 

では、FXで借金を作った場合に自己破産はできるのでしょうか。

自己破産は裁判所から免責許可をもらう必要がありますが、免責に該当しないケースがあります。

 

 

例えば、浪費やギャンブルによって作った借金の場合は、免責不許可事由に該当します。

FXや株取引で生じた借金もこれに該当すると判断されるため、一般的には自己破産が認められない可能性をはらんでいます。

 

 

但し、現実的には免責不許可事由に当たる場合でも免責が認められているケースがほとんどです。

本人が真摯な反省をしているなどの点を考慮して、免責が認められる場合が圧倒的に多く、これを「裁量免責」と呼んでいます。

つまり、FXで行った借金でも、自己破産の制度を利用すれば免除になる可能性が高いと言えます。

 

 

FXで破産してしまった時は?損をしないために絶対に知っておくべき3つのこととは?

万が一FXで破産してしまった場合には、正しい対処法をとることが重要です。

ここでは3つの点から対処法を述べてみましょう。

 

 

法律の専門家に自己破産手続きの依頼をする

自己破産の手続きは自分ですることも可能ですが、これには様々なリスクが伴います。

 

 

自己破産の申し立てには様々な書類が必要です。

法律上の専門的な書類を自分で作成するには手間や時間がかかり、書類の記載にミスが生じる恐れもあります。

弁護士や司法書士に依頼すれば、余計な手間から解放され、スムーズに自己破産の手続きが可能になります。

労力的な負担軽減はもちろんのこと、法律の専門家に頼ることで精神的にも非常に楽になるメリットがあります。

 

 

また、弁護士や司法書士に相談する中で、場合によっては自己破産以外の対処法を知ることができるなど、依頼者にとって最も適切な対処ができる点も有益です。

 

 

弁護士と信頼関係を築く

自己破産手続きを円滑に進めるためには、弁護士や司法書士との信頼関係を築くことが重要です。

 

 

彼らは、依頼者が最大限の得をするように動いてくれます。

その場合にもし依頼者の側が必要な情報を隠していれば、当然ながら適切な手続きに支障が生じます。

正確な情報が弁護士や司法書士に伝わらなかったことにより、免責が認められないケースがあります。

 

 

FXでの借金は免責不許可事由に当たるため、少なくとも表面上は免責が認められない可能性を含んでいます。

このような場合に隠し事が発覚すれば、免責されない確率は高くなります。

本人にとってそれは最終的な損になるため、必要な情報を隠したり、嘘を言うことは絶対に避ける必要があります。

 

 

借金というプライバシーをさらけ出すことに抵抗があるのはもちろんですが、全面的に正しい情報を弁護士や司法書士に伝えることが必要です。

 

 

FX取引をやめる

元来は免責不許可事由であるFXによる借金は、本人が深く反省していることによって免責事由になる可能性が高いです。

このため、今後はFX取引を行わないことを裁判所に伝える必要があります。

 

 

自己破産の申請中にFX取引を行うようなことがあれば、裁判所に与える心象が悪くなり、免責が認められないことにもなりかねません。

もちろん自己破産の申請中だけではなく、実際に自己破産が認められた後もFX取引から離れることが大切です。

そのためには自己破産に至った経緯を深く反省し、同じ過ちを繰り返さない強い気持ちが大切です。

 

 

担当弁護士と話し合って、自己破産後のあり方についても相談しておくといいでしょう。

 

 

まとめ

FX取引で重要な点は、正しいリスク管理を行い、それを徹底して守ることです。

リスク管理ができない場合は、損失を大きく膨らませる可能性があります。

 

 

特にロスカットを防ぐために証拠金を増やすことは、資金に余裕のある人であれば別ですが、一般的には危険な行為になります。

最初に入金した証拠金の範囲内で取引することがまずは基本です。

 

 

FXのリスクを増大させる要因として、利益を積み重ねても一度の取引でそれを帳消しにしてしまう可能性がある点です。

これを防ぐためには、強制ロスカットを待たずに、自分でそれよりも浅い水準でのロスカット設定を行うことが必要です。

最終的な防衛ラインとして強制ロスカットがあるため、本来であれば証拠金のすべてを失うような状況にはならない仕組みになっています。

 

 

しかし、取引に熱くなり早く損失を取り戻そうと自ら限度以上の取引や証拠金を注ぎ込むようなことになれば、最後は借金しても損失を取り戻したいという気持ちに陥る可能性があります。

FX投資は自分の資産状況に合わせた余裕資金で必ず行い、それ以上は使わないようにすることが大切です。

 

 

また、FXで借金をして返せなくなった場合は、速やかに弁護士に相談して対処方法をとることが重要です。

借金を返そうと、再びFXにのめり込んでさらに状況を悪化させるようなことがないようにすることが大切です。

最終的には自己破産という手段を取ることで借金をゼロにすることが可能ですが、それはあくまで最終手段であり、まずはそうならないように努めていきましょう。

 

 

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