こんにちは。
シェリーです。
皆さんはMAM(マム)、EA(イーエー)という名前を聞いたことがありますか?
MAMは簡単に言うと、自動でFXトレードをしてくれるシステムのことです。
EAは、MetaTrader4で使うFX自動売買ツールのことです。
自動でトレードをするという点は両方とも共通していますが、根本的に異なるところが一つあります。
MAMは実際にトレーダー(人間)が自身のロジックに基づいて取引するのに対し、EAは機械(プログラム)がプログラミングした通りに自動で取引します。
MAMは人間がトレードするので、相場に対応しながら臨機応変に取引してくれるところが魅力です。
EAは機械がトレードするので、感情に左右されず一定の取引を淡々とこなしてくれるところが魅力です。
本記事では、実際にMAMとEAを使うにあたって、具体的にどのような違いがあるのかを詳しく書いていきたいと思います。
そもそもMAMとEAがわからないという方は、以下の記事にて解説していますので、読んでみてください。
⬇︎ MAMについての詳しい解説はこちらから ⬇︎
⬇︎ EAについての詳しい解説はこちらから ⬇︎
この記事の目次
MAMとEAの違いとは?
MAMとEAの違いを、項目に分けて解説していきます。
取引者が人間か、機械か
冒頭でも書いた通り、MAMは実際に人間がトレードし、EAは機械がプログラムの通りにトレードします。
つまり、MAMはその人間(トレーダー)の力量によって儲かる儲からないが決まりますし、EAはプログラムの質によって儲かる儲からないが決まります。
MAMとEA、一概にどっちが優れている!とは言い難いですが、市場の傾向的にはMAMの方が優秀であるケースが多いですね。
手数料の有無
一般的なMAMには、成功報酬というものが設定されています。
成功報酬とは、月単位でユーザー側が儲かった場合に、利益の何割かを報酬として元のトレーダーに支払うというものです。
一方でEAは、EAのファイルさえ入手してしまえば、後はMT4に入れて動かすだけなので、ランニングコストは一切かかりません。
これだけ聞くと、お金のかからないEAの方が良いんじゃないかと思われるかもしれませんが、トータルで考えるとMAMの方が儲かるケースもあるので、結局はそのMAMやEAが本当に優秀なのかどうかを見極めることが重要となります。
危ないEAに共通する2つの特性とは?
誤解を招くかもしれないのであらかじめ言っておくと、EAだから全て危ないというわけではありません。
EAの特性をきちんと考慮したプログラムを施していないと、危険な状況になる可能性が高いというだけです。
では、EAにはどのような特性があるのでしょうか。
EAはプログラムが全てなので、それが悪ければ安定して負ける
EAは、「ロウソク足が高値を更新したら…」「移動平均線が上向きになったら…」といったようなロジック(テクニカル分析)をプログラムに落とし込み、その通りに取引を行います。
それが本当に勝てるロジックであれば、今後も利益を出していく可能性は高いですが、勝てないロジックだった場合は、ただひたすらに負けていくだけです。
つまり、そのEAのロジックが勝てるものなのか否かをしっかり見極めることが、最も需要です。
ファンダメンタルズ要素をカバー出来ない
ファンダメンタルズ要素(経済指標・要人発言・経済ニュース等)というのは、常にリアルタイムで発表・更新されていくものです。
EAは基本的にテクニカル分析によって構成される為、このようなリアルタイム情報をプログラムに落とし込むことはかなり難しいのです。
※ファンダメンタルズ要素の強い時間帯はEAを動かさない…といった手法を取っているEAは存在します。
MAMとEAの違いについてメリットデメリットを徹底解説!
では実際に、MAMとEAを使うことによるメリット・デメリットをそれぞれ具体的に解説していきたいと思います。
MAMのメリット
・優秀なトレーダーのMAMは本当に強い
・相場状況に応じて臨機応変にトレードしてくれる
・成功報酬制度により、トレーダーは本気で取引することになる
MAMは自動取引とは言っても、実際にトレードするのは人間(トレーダー)なので、その人がどれだけ良いトレードを継続してくれるかが勝利の鍵を握っています。
その人が本当に優秀なトレーダーで安定して月利10%を出すようなレベルであれば、それはもう飛びつき案件です。
もちろん人間が運用するので、日々のファンダメンタルズ要素にも注視しながらトレードを進めていきます。
また、MAMは厳密に言うと「そのトレーダーのトレードをそのままユーザーにもコピーしている」という仕組みの為、
・トレーダーが負けている=ユーザーも負ける
・トレーダーが勝つ=ユーザーも勝つ
という図式が成り立ちます。
またそれにプラスして成功報酬というものも加わってくる為、トレーダーは勝つ為にトレードする他に無いんですね。
つまり、トレーダーは自分の利益の為に本気で分析してトレードし、その結果がユーザーにも反映されるということです。
MAMのデメリット
・成功報酬として、月々の利益の約20%程度を手数料として支払う必要がある
MAMは決して慈善事業ではありませんから、当然っちゃ当然の仕組みではあります。
20%という数字は決して低くないですが、負けたら元も子もないので、これぐらいの手数料は仕方がないというのが正直なところです。
この手数料に関してはMAMサービスによって若干数値や仕組みが変わってくるので、必ず事前に確認するようにしましょう。
EAのメリット
・MT4さえあれば、いつでも始められいつでも終われる
・過去のデータ検証が出来る
EAは、言ってしまうと一つのファイルなんですね。
「◯◯◯.ex4」という形式のファイルをMT4に入れて、MT4でスタートボタンをクリックすると、勝手にトレードが始まって後は放置するだけです。
基本的には一度動かし始めたらずっと放置するのですが、曜日や時間帯によって一時的に取引を止めたりしながら使うEAも存在します。
また、MT4には「ストラテジーテスター」という機能が搭載されていて、これはEAが過去◯年間で実際にどれぐらいの成績だったのかというデータを検証することが出来ます。
過去5年間という長い期間で安定した利益を出せているのであれば、これからも利益を出せる可能性は高いですし、逆も然りです。
ただ、相場は生き物と言われるだけあって、過去では勝てたロジックが突然勝てなくなるなんてことはザラにあるので、100%勝てるEAは存在しないと言っても良いでしょう。
EAのデメリット
・初期費用(EAの購入代金)がかかるケースがある
・ファンダメンタルズ要素がカバー出来ない
・相場がロジックに合わなくなった時に、結果が出なくなる可能性が高い
まず、EAは有料で販売されているケースが多く、それも決して安い金額ではありません。
なので、初期費用がいくらかかかってしまうことになります。
なので、本当に良いEAかどうかわからない状態で高いお金を出すのは気が引けるという意味では、少々ハードルが高い商品かもしれません。
次に、先ほどの【なぜEAは危ないの?】の項目でも申し上げた通り、EAはテクニカル分析を主としてプログラムされたものなので、日々のリアルタイムなファンダメンタルズ要素までカバーすることは出来ません。
なので、月曜・金曜に多い大型の経済指標や要人発言、時事問題、金利政策といった要素によって相場の癖が変わった場合、EAはそれに適応することが出来ないのです。
また、EAのよく見られる特徴に、相場にロジックがマッチしている時は調子良く勝てるけど、マッチしなくなった途端パッタリと勝てなくなるというものがあります。
ただ、マッチしなくなったかと思いきや、またすぐにマッチするということもあります。
なので、EAの良し悪しを数ヶ月単位で判別することはほぼ不可能であり、数年単位で結果を見ていくしかないです。
一度運用を開始したら、とりあえず一年は放置するぐらいの気概で臨んだ方が良いですね。
MAMとEAの違いまとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
終わりに、MAMとEAの違いを振り返ってみましょう。
・MAMは人間(トレーダー)がトレード、EAは機械(プログラム)がトレードを行う
・MAMでは成功報酬を支払う必要がある
・EAは有料で販売されているケースが多いので、少々ハードルが高い
・MAMは相場に応じて臨機応変なトレードが可能
・EAはテクニカル分析をプログラム化したものであり、ファンダメンタルズ要素に対応出来ない
・EAは長期的な目線で利用するべき
以上となります。
しかし、結局のところMAM・EAを利用する上で、何が一番大事なのかと言うと、
そのMAM・EAが本当に良いものなのかどうかを判断すること
です。
そして、それを判断する上で着目すべき点としては、
・そのMAM・EAの提供者が信頼に値する情報を発信しているか
・ユーザーを騙そうとしている業者ではないかどうか
・明らかな高額で売りつけようとしていないか
といったポイントが挙げられます。
自身の資金を守る為、少しでも可能性の高い運用先に資金を投入する為に、本記事が参考になればと思います。