こんにちは!
シェリーです。
今回は、MA Bundlerというインジケーターをご紹介します。
MA Bundlerは移動平均線を10本束ねて表示させ、それらがパーフェクトオーダーを示した時にサイン&アラートを発生させるトレンド察知インジケーターです。
パーフェクトオーダーは移動平均線を短期・中期・長期の3種類用いて分析することが一般的ですが、このMA Bundlerではそれを10本に増やし、より精密な分析を可能とします。
加えて、移動平均線を束状で表示することでトレンドの方向性がより視覚的に分かりやすくなっています。
また、MA Bundlerはこんな方にオススメのインジケーターとなっております。
・トレンドに乗った順張りトレードがしたい
・少ないトレード回数で大きな利幅を狙いたい
・本業が忙しくチャートを見る時間があまり無い
さて、早速MA Bundlerの内容に入っていきたいと思いますが、その前に
・そもそもパーフェクトオーダーとは何なのか
・パーフェクトオーダーを使ったトレード手法とは如何なるものなのか
という点について少しおさらいしたいと思います。
「ちょっと忘れてるから勉強し直しておこう」という方はこのまま読み進めていただき、
「既に知ってるからいいよ」という方は以下のリンクからMA Bundlerの本題までスキップしてください。
➡︎ MA Bundlerの解説までスキップする ⬅︎
この記事の目次
パーフェクトオーダーについておさらい!
パーフェクトオーダーとは、複数の移動平均線が重ならずに同一方向を向いている状態のことを指します。
非常に強いトレンドが発生している時に出現しやすく、順張りトレードにおけるトレンド分析方法の一つとして使われています。
パーフェクトオーダーの一般的な使い方としては、まず短期・中期・長期の3種類の移動平均線をチャートに表示し、
上昇方向のパーフェクトオーダーは、上から短期→中期→長期の順番で移動平均線が並ぶ
下落方向のパーフェクトオーダーは、上から長期→中期→短期の順番で移動平均線が並ぶ
このようにパーフェクトオーダーの出現を判断していきます。
この際の各移動平均線の種類や期間に厳密な指定はありませんが、
短期:SMA20(単純移動平均線:Simple Moving Average 20)
中期:SMA50(単純移動平均線:Simple Moving Average 50)
長期:SMA100(単純移動平均線:Simple Moving Average 100)
僕はシンプルにこれぐらいのパラメーターで使用することが多いですね。
上図は、実際のチャートで三種類の移動平均線を表示しパーフェクトオーダーが出現しているシチュエーションになります。
かなり綺麗に移動平均線が並んでおり、パッと見でパーフェクトオーダーだということが分かります。
しかし、このように綺麗なパーフェクトオーダーはそんな頻繁に出現するものではなく、
「パーフェクトオーダーが出現したと思ったらすぐ形が崩れてしまった」
なんてことも多いです。
そういった時は「トレンドの勢いが弱かった」と判断し、また次のパーフェクトオーダーを気長に待つことになります。
それを繰り返している内に、上図のような「かなり強いトレンド」に乗れることがあり、大きな利益を獲得することが出来るというわけですね。
ちなみに、短期・中期・長期の移動平均線が頻繁にクロスしている時というのは、そもそもトレンドが発生していない状態(レンジ相場)である可能性が高く、パーフェクトオーダーを用いたトレードは難しい状況だと言えます。
なので、「移動平均線が3本並んだら必ずエントリー」というのは少し危険で、頻繁なだましで細かい負けが続くなんて状況にもなり得ます。
大きなトレンドが発生した時は伸びた分だけ利益が増加していく損小利大トレードとなるので理にはかなっていますが、いかにレンジ相場でのだましを回避するかでパーフェクトオーダーを用いたトレードの質は変わってくるでしょう。
パーフェクトオーダーについてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事で解説していますので是非読んでみてください。
パーフェクトオーダーを活用した順張りトレード手法を紹介!
上図はUSD/JPY(ドル円)の1時間足チャートでパーフェクトオーダーが出現している例です。
画像左部の黄色塗り丸がパーフェクトオーダーを形成した瞬間で、画像右部の黄色塗り丸がパーフェクトオーダーが崩れた瞬間です。
パーフェクトオーダーを用いたトレード手法では、この各瞬間にエントリー&決済を行なっていきます。
もちろん、先ほども書いたように「パーフェクトオーダーを形成したと思ったらすぐ崩れてしまった」なんてことも少なくないので、そういった時は割り切ってすぐに損切りしていくようにしましょう。
また、パーフェクトオーダーを確認するチャートの時間足は、1時間足・4時間足を推奨します。
なぜかと言うと、
5分足などの短期チャートだと長期的なトレンドに飲み込まれる可能性が高く、
日足などの長期チャートだと、ファンダメンタルズ要素の影響が強い為です。
移動平均線インジケーターを10本束ねたMA Bundlerとは?
繰り返しにはなりますが、MA Bundlerは移動平均線を10本束ねて表示させ、それらがパーフェクトオーダーを示した時にサイン&アラートを発生させるトレンド察知インジケーターです。
本来であれば移動平均線が3本のところを10本使うことで、トレンドの方向性をより高精度で分析することが可能となっています。
また、帯のようになっている移動平均線の束を一つの境界線として見ることが出来ます。
・帯よりロウソク足が上に位置している時は上目線
・帯よりロウソク足が下に位置している時は下目線
・帯がねじれた時はトレンドの転換サイン
といった感じです。
一目均衡表やスパンモデルのような使い方をイメージしていただければ分かりやすいと思います。
また、MA Bundlerの初期パラメーターは、
20・30・40・50・60・70・80・90・100・110
の10段階となっており、こちらは自由に変更可能となっております。
期間を長めにすればするほど長期的なトレンドを掴みやすくなり、逆も然りです。
これに関しては皆さんのトレードスタイル(スキャルピングトレード、デイトレード、スイングトレード)に応じて、調整していくことが望ましいでしょう。
MA Bundlerを使うメリットとは?
MA Bundlerインジケーターを使うメリットについて紹介します。
強大なトレンドを逃さない
パーフェクトオーダーは、一度形成されると価格が順調に上がっている(下がっている)限りはパーフェクトオーダーの形を維持し続けます。
ちょっとした押し目・戻りではパーフェクトオーダーは崩れないので、調子の良い間は利益が発生し続けるという理想的なスタンスでトレードしていくことが可能です。
※設定する移動平均線の期間によって誤差は生じます。
頻繁にチャートを確認する必要が無い
先ほども書いた通り、MA Bundleを使うにあたっての推奨時間足は1時間足・4時間足です。
なので、1時間の間に何度もチャートを確認しないといけない...ということはありません。
よほど大きな値動きがあった場合などは除き、朝・昼・夕方以降と3つのスパンに分けてチャートをチェックしていれば、MA Bundlerを使ったトレードは問題ありません。
それこそ、サラリーマンの方々などでも十分に使えるインジケーターです。
スマートフォンのMT4アプリをダウンロードし万が一の状況に対応出来るようにだけしておけば、有意義にトレードを進められるでしょう。
サインだけでなく移動平均線の形でも分析が可能
MA Bundleの帯(束となった移動平均線)はその角度とねじれ・ロウソク足との位置関係などから、トレンドの強さや方向性、トレンド転換の気配などを察知することが出来ます。
もちろん、パーフェクトオーダーが出現した時には矢印サインで分かりやすく教えてくれるのですが、それ以外にも分析する方法があるということですね。
むしろ、この帯の形と矢印サインを合わせて状況を判断することで、サインだけを盲目に信じてトレードするよりも遥かに精度は向上するでしょう。
MA BundlerのMT4設定方法や使い方を紹介!
MA BundlerのMT4導入方法やパラメーター設定、トレードにおけるエントリーポイントについて解説していきます。
MT4設定方法
MA Bundlerのインジケーターをダウンロードした後、MT4に設定する方法を解説します。
MT4を起動し、画面左上のファイルからデータフォルダを開くをクリックします。
いくつかのフォルダが表示されますので、MQL4→Indicatorsの順でフォルダを展開していきます。
インジケーターを保存しておく専用のフォルダが開かれますので、ここに先ほどダウンロードしたMA_Bundler.ex4のファイルをドラッグ&ドロップしましょう。
MT4に戻り、画面左のナビゲーター部分で右クリック→更新を行います。
すると、インジケーター一覧の中にMA Bundlerが追加されています。
⬇︎ MT4の操作方法を詳しく知りたい方はこちら ⬇︎
パラメーター設定
MA Bundlerでは、10本の移動平均線それぞれのパラメーターを変更することが可能です。
初期パラメーターでは、MA20〜MA110の10段階(10刻み)で設定されています。
これを12刻みにするも良し、15刻みにするも良しですが、必ず固定の数値で刻むように設定するようにしてください。
例えば、MA20,30,45,70,80...とまばらに設定してしまうと、パーフェクトオーダーの検知や帯の形成に影響を及ぼし正常な相場分析が不可能となりますのでご注意ください。
各移動平均線の色や種類に関しても、変更が可能となっております。
デフォルト設定では、短期MAから長期MAに向けて徐々に色が薄くなっていくように配色してありますが、こちらは見やすいように変えてしまって問題ありません。
ただ、線の太さを2以上にするとかなりごちゃごちゃするので、線の太さは1のまま使用することを推奨します。
エントリーポイント
・矢印サインが発生したら、その方向にエントリーを行う(基本パターン)
・MA1(最短期のMA)がMA10(最長期MA)を下回るもしくは上回った場合は、ポジションを決済する。
基本的には矢印サインに従ってエントリーしていけば問題ありませんが、イレギュラーなケースもいくつか存在し、その場合はトレードが上手くいかない可能性が高いです。
なので、あらかじめ頭に入れておく必要があります。
① 極端な値動き(大陽線・大陰線)により無理やり作られたパーフェクトオーダー
② 帯が短いスパンで頻繁にねじれている相場(レンジ相場の可能性高)
①につきましては、ファンダメンタルズ要因(政治・経済的要因)による異常な値動きにより、移動平均線のバンドが急激に吊り上げ(下げ)られ、半ば無理やりにパーフェクトオーダーが形成されてしまうというケースがあります。
これはもはやトレンドと呼べるものではなく、一時的な現象に過ぎません。
もちろんそこからトレンドに変化する場合もありますが、基本的には一時的なものと判断しエントリーを避けていくことが基本です。
②につきましては、MA Bundlerはレンジ相場では効果を発揮しないということです。
帯が頻繁にねじれているということは、相場の方向性が決まっていないという状況になりますので、トレード自体を様子見することが無難です。
これらのエントリー&決済ポイント、イレギュラーケースをしっかり頭に入れた状態でトレードしていけば、損小利大トレードは目の前です。
MA Bundlerの入手方法
MA Bundlerまとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
終わりに、MA Bundlerの特徴を振り返ってみましょう。
・順張りトレード特化のトレンド察知型インジケーターである
・大きなトレンドを掴んだ際は利益がうなぎのぼりになる
・レンジ相場ではだましが頻発するので成果が出ない
・損小利大トレードを実現するインジケーターである
・イレギュラーなケースが存在するので要注意
MA Bundlerはパーフェクトオーダーによるトレンド分析をメインとしたインジケーターであり、トレンドに上手く乗れた時の利益は計り知れないものがあります。
一方で、使うシチュエーションを間違えると、だましばかりで全く効果が出ないなんてこともあり得ます。
また、MA Bundlerは長期的なトレンドを掴むのは得意ですが、トレンドの発生(初動)を捉えるには少し反応速度が遅いので、同じくトレンド系インジケーターであるボリンジャーバンドと併用するとより迅速なエントリーが可能になります。
例えば、僕が開発したボリンジャーバンド系のオリジナルインジケーターに「Bollistogram」というものがあり、こちらはトレンドの初動を捉えるのにもってこいの仕様となっています。
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Bollistogramでトレンド初動を捉え、MA Bundlerでトレンドに乗り続ける
これで皆さんもトレンドマスターの仲間入りです^^