こんにちは!シェリーです。

 

 

本記事では、ボリンジャーバンドの期間設定方法をトレードスタイル別にご紹介していきます。

 

 

ボリンジャーバンドと言えば、FXを始めてすぐに覚える基礎的なテクニカルインジケーターの一つです。

 

 

しかし、このボリンジャーバンドも適切な期間設定を行わないと意味がなく、時に手痛いトレードミスを引き起こす原因にもなります。

 

 

今回、このボリンジャーバンドの期間設定についての重要性や、そもそも期間設定とは何なのかということ、そして注意点や特徴を紹介し、最適な期間設定もお伝えします。

 

 

「ボリンジャーバンドは知ってるけど、期間設定についてはよく分かっていない」

そんな方は是非本記事を読み、有能インジケーターであるボリンジャーバンドをしっかりトレードに活かしてください。

 

FXボリンジャーバンドの期間設定の重要性とは?

まず前提として、ボリンジャーバンドは自身のトレードスタイルに合った期間設定を行った上で使用することが必須条件です。

 

 

その理由は、

 

正確な予測を立てやすくなる

判断を惑わされづらくなる

 

という利点があるからです。

 

 

ボリンジャーバンドは、見た目もシンプルでとても分かりやすい指標です。

 

 

ただ、シンプル故にその期間設定によってバンドの形状が大きく変化します。

 

 

最適な期間設定を行うことは、とても自然で今後の相場を予想しやすくします。

逆に不適切な期間設定を行ってしまうと、ボリンジャーバンドの予測があまりに不自然で、今後の相場が予想しづらくなる可能性があります。

 

 

最適な期間設定であれば、どのタイミングでアクションを起こせば良いかの判断がしやすくなり、不適切な期間設定であればそのタイミングが非常にわかりづらくなります。

 

 

ボリンジャーバンドを生かすも殺すも、この期間設定に懸かっているというわけですね。

 

FXボリンジャーバンドの期間設定とは?

ここまで、ボリンジャーバンドの期間設定の重要性についてお話ししてきましたが、そもそもボリンジャーバンドの期間設定とは一体どういったものなのでしょうか。

 

 

それは、

ボリンジャーバンドの中心線である移動平均線(SMA)で行う計算の対象期間を設定するということです。

 

 

そもそも移動平均線とは、一定期間における価格の平均を日毎に算出し、その価格同士(点と点)を線で繋げたものです。

そして、ここで言う一定期間をいくつに設定するのかというのがボリンジャーバンドの期間設定になります。

 

 

ボリンジャーバンドの期間設定では、期間を日数で設定します。

 

 

例えば、期間を20日に設定したら、過去20日間の平均価格を繋いだ線が表示されることになります。

同様に、50日であれば50日の平均価格を繋いだ線、1日であれば各日の平均価格を繋いだ線が表示されます。

 

 

このように、日数を指定したSMAを表示させることがボリンジャーバンドにおける期間設定であり、この設定から表示されたSMAを元にしてボリンジャーバンドが作られるのです。

 

 

なので、当然ボリンジャーバンドの期間設定を変更すれば、ボリンジャーバンドの形状も変化します。

傾向としては、期間を短くするほど鋭い線グラフを描き、長くするほどなだらかな線グラフを描きます。

 

 

グラフの雰囲気が全く異なってくるため、相場を分析する上で期間設定は非常に重要なのです。

 

FXボリンジャーバンドの期間設定を決める上で重要なこと

ボリンジャーバンドの期間設定を決める上で重要なことには、

 

短期・長期設定の性格を知っているかどうか

自分のトレードスタイルと期間設定がマッチしているかどうか

 

といったものが挙げられます。

 

 

ボリンジャーバンドの期間設定において、

 

「この設定が優れている」

「この設定は役に立たない」

 

という絶対的なルールはありません。

 

 

なぜかと言うと、短期の設定(5日程度)や長期の設定(75日程度)、中期(25日程度)によってそれぞれメリットとデメリットが存在するからです。

 

 

また、期間ごとの性質の違いを知っておくことは必須です。

 

 

これらの特徴を知ることで、自分のトレードスタイルとボリンジャーバンドの期間設定がマッチしているかどうかを初めて判断できるようになるからです。

 

 

ボリンジャーバンドを開発したジョン・A・ボリンジャー氏は、

 

多くの取引プラットフォームでデフォルト(初期設定)の期間20日が最適

 

と述べていることから、20日にしておけばとりあえずOKと思われがちです。

 

 

しかし、期間設定と自分の取引スタイルが合っていないという状況は多々起こり得るので、デフォルトの期間20日を軸として自分の取引スタイルにマッチした期間設定を探していくことが大切です。

 

FXボリンジャーバンドの期間設定の注意点とは?

前述の通り、ボリンジャーバンドは期間設定によってその特徴が異なってきます。

 

 

言い換えると、期間設定によって注意点が異なってくるということを意味します。

 

 

その期間設定ごとの注意点に関して、特に分かりやすい注意点をまとめましたので、次項より解説していきます。

 

短期設定の注意点

期間5日程度の短期設定の注意点は、ノイズが多いという点が挙げられます。

 

 

つまり、誤ったシグナルが出やすいということです。

 

 

ボリンジャーバンドは、売り注文、買い注文、あるいは取引自体の休止といったタイミングを測るために使用します。

 

 

このタイミングを視覚的に教えてくれるのがシグナル(サインとも言う)と呼ばれるものなのですが、短期設定にするとこのシグナルにノイズが多くなるのです。

 

 

例えば、売りのタイミングだと思って売り注文を出したのに相場は反対方向に進んでしまい、ボリンジャーバンドのシグナルに騙される形になってしまったというケースです。

 

 

この現象はFX用語で「だまし」と呼ばれ、短期設定ではこれが発生しやすくなります。

 

 

5日分という少ないデータから割り出した分析結果ですから、正確性もやや劣ってしまうというわけですね。

 

 

そのため、こういっただましを織り込んだ上で取引を行う必要があります。

 

長期設定の注意点

50〜75日程度の長期設定の注意点には、

 

直近の価格変動の反映が少ない

細かい値動きが表示されない

 

といったものが挙げられます。

 

 

50日や75日といった長期設定では、二ヶ月前後の価格平均が算出されます。

 

 

最近ではEMAなどの直近のデータを重要視するテクニカル分析が重宝されている中、ボリンジャーバンドで使われているSMAでは、50日前の相場と昨日の相場を同等に扱って計算するので、直近の価格変動の影響が小さくなるのです。

 

 

悪い言い方をすると、あまり役に立たない古い相場のデータまで含んでいるということです。

 

 

SMAは、期間が長ければ長くなるほどラインがなだらかなになっていきます。

 

 

そのため、小さな金額で取引をしている場合、情報が大まかすぎて役に立たない場合があるのです。

 

 

こういった弱点から、

 

細かな取引を積み重ね利益を上げるスタイルの人に、長期設定のボリンジャーバンドは向いていない

 

ということになります。

 

 

なお、20日程度の中期設定の場合は、この注意点が比較的緩やかなものになっています。

 

 

見方を変えると、長期設定と短期設定それぞれのメリットが中期設定には見られないとも言えます。

 

 

こういった短期・長期設定の注意点を把握した上で、ボリンジャーバンドを有効活用していきたいところです。

 

FXボリンジャーバンドの各期間設定毎の特徴とは?

短期・長期設定の注意点について解説しましたが、次からはそれらの設定に関して少し踏み込んだ内容を書いていきます。

 

短期設定:10

中期設定:21

長期設定:50〜

 

この3つの項目に分け、それぞれの特徴を解説していきます。

 

期間設定が10程度の場合の特徴

期間設定が10程度の場合は、短期の分類になります。

 

 

この設定の特徴は、

 

ボリンジャーバンドの範囲が狭いこと

小さな値動きが反映されていること

 

です。

 

 

直近のデータ、言い換えれば新鮮なデータのみを利用したSMAなので、標準偏差ラインも非常に狭い範囲で表示されます。

 

 

そのため、売買シグナルとなるポイントが多く出るという特徴があります。

 

 

短期間のデータで算出されるため、中心線や周囲の標準偏差ラインが細かく激しいラインを描くのが特徴です。

 

 

小さな値動きを逃さないため、時間帯ごとの値動きの特徴を把握しやすいという利点があります。

 

期間設定が21程度の場合の特徴

期間設定が21日程度の場合は、中期設定に分類されます。

 

 

先ほども少し触れましたが、ジョン・A・ボリンジャー氏が推奨するスタンダードな期間設定です。

 

 

この期間設定の特徴は、バランスが良くデメリットが比較的少ないことです。

 

 

バランスの良さとは何かと言うと、

 

長期設定ほど大まかなものではなく、かと言って短期設定ほどノイズも見られない

 

ということです。

 

 

このバランスの良さにより比較的柔軟に使えることから、創始者であるジョン・A・ボリンジャー氏も推奨している理由が伺えます。

 

 

良い意味でも悪い意味でもメリット・デメリットが少ない期間設定なので、無難な設定というのが正直なところです。

 

 

ただその反面、ポイントを絞って集中的に注文し一気に利益を取るといったトレードが難しいという欠点もあります。

 

期間設定が50以上の場合の特徴

期間設定が50以上の場合は、長期設定に分類されます。

 

 

こちらの特徴は、ノイズが発生しにくいことです。

 

 

データの母数が多いので、より精度の高いデータを表示してくれます。

 

 

そのため、少ないチャンスで大きく注文し大きな利益を狙うといったスタイルに適しています。

 

 

ただ、短期設定に比べてグラフがとてもなだらかで、結果的にシグナルが発生しづらくなるので、小さな利益を積み重ねるようなスタイルには不向きです。

 

FXボリンジャーバンドのトレードスタイル別の適切な期間設定とは?

ここまで、ボリンジャーバンドの期間設定について、各設定値の特徴や注意点を解説してきました。

 

 

では、自身のトレードスタイルに対してのボリンジャーバンドの最適な設定値はいくつなのでしょうか?

これは皆さんも気になりますよね。

 

 

そんな疑問に対して、

 

スキャルピングトレード

デイトレード

スイングトレード

ポジショントレード

 

以上の代表的なトレードスタイルごとに最適な期間設定を紹介していきます。

 

スキャルピングトレード

最初に紹介するトレードスタイルは、スキャルピングトレードです。

 

 

スキャルピングトレードは、数秒あるいは数分程度のスパンで取引を繰り返すスタイルです。

 

 

超短期トレードとなるので、期間設定は7~11が適切です。

 

 

短期間で小さな利益を積み重ねることが特徴なので、より細かいデータが要求されます。

 

 

そういった意味で、この7~11と言う設定値はボリンジャーバンドが直近の値動きに対して機敏に反応してくれるので、指標とするのに向いています。

 

デイトレード

デイトレードはスキャルピングトレードより若干長めの取引時間となりますが、分類上は短期トレードです。

 

 

数分から1日のスパンで取引を行います。

 

 

デイトレードの期間設定は、

 

「9」もしくは「10」

 

が最適な期間設定です。

 

 

スキャルピングほどではありませんが、比較的取引回数は多いです。

 

 

そのため、小さな値動きが反映されやすい短期設定のボリンジャーバンドが有効となります。

 

 

ただ、短期設定の宿命であるだましも多いので、そのことを十分に織り込んだ上でトレードする必要がありますね。

 

スイングトレード

スイングトレードは、数日~数週間のスパンで取引を行うスタイルです。

 

 

こちらの設定値は、

 

「20」「21」「25」

 

が最適な設定値です。

 

 

他のスタイルより長期の取引になるため、一ヶ月近いデータは欲しいところなのです。

 

 

エントリー回数が少ないので一つのチャンスで失敗するとダメージも大きくなりますが、その分リターンも大きいです。

 

ポジジョントレード

ポジショントレードは、数週間~数年という長期に渡ってポジションを保有し、まとまった利益を狙うトレードスタイルです。

 

 

このポジショントレードにおける設定値は、

 

「50」「75」

 

が最適です。

 

 

長期取引を行うため、より精度の高いボリンジャーバンドを表示させる必要があり、直近の細かな価格だけでなく長期的な価格を反映した設定値が要求されるのです。

 

 

そういった意味で、かなり長いスパンの相場を反映させたボリンジャーバンドが必要になります。

 

 

一度失敗すると大きな損失を抱えてしまうスタイルなので、だましは絶対に回避しなければならず、とにかく精度を上げることを意識するようにしましょう。

 

FXボリンジャーバンドを用いてトレードする際の注意点とは?

ボリンジャーバンドはテクニカル分析の中でも取っつきやすく、初心者でも使いやすいポピュラーなテクニカル指標です。

 

 

だからこそ、注意点をしっかり知っておく必要があります。

 

 

具体的には、

 

単体利用ではシグナルの信頼度が落ちる

エクスパンションが発生するとだましが多い

頼り過ぎない

 

といったことが挙げられますね。

 

 

それぞれ解説していきます。

 

単体利用ではシグナルの信頼度が落ちる

そもそもボリンジャーバンドは、相場の方向性や変動幅の数値を表示しているに過ぎず、売買のシグナルにならないケースもあります。

 

 

こういった弱点もあるので、MACD等のその他テクニカル指標を併用することも検討したいところです。

 

エクスパンションが発生するとだましが多い

また、エクスパンションが発生するとダマシが多発する点にも注意しましょう。

 

 

エクスパンションとはボリンジャーバンドのバンド幅が大きく広がっている状態のことを指し、非常に強い上昇&下降トレンドが続くことを示唆しています。

 

 

エクスパンションの状態では不規則で強い値動きが発生する可能性が高いため、だましが発生しやすくリスクが大きい状況です。

 

 

なので、慎重に取引を行う必要があります。

 

頼り過ぎない

最後が頼り過ぎないということです。

 

 

どんな分析でもそうですが、その分析方法に頼りきりになってしまうと相場を俯瞰的に見ることを忘れ、視野の狭いトレードになってしまいます。

 

 

そんなことでは、勝ち続けるのはほぼ無理と言って良いです。

 

 

そういったものを回避するため、他の分析方法を学び、ボリンジャーバンドに囚われすぎないようにしましょう。

 

FXボリンジャーバンドのMT4設定方法とは?

ボリンジャーバンドのMT4におけるパラメーター設定方法に関しては、こちらの記事で詳しく解説しておりますので、早速設定したいという方はこちらの記事も合わせてお読みください。

 

まとめ

ボリンジャーバンドを使う上で、期間設定は絶対に無視できない項目です。

 

 

自分のトレードスタイルに合った期間設定を行うことで、有利にトレードを進められることでしょう。

 

 

基本は20・21と言った中期設定ですが、短期取引であれば7~11の短期設定、年単位の長期取引をする場合には50~75の長期設定にすることで、トレードの質が向上します。

 

 

ただ、頼り過ぎると思いもよらない損失を被る可能性があるため、他のテクニカル指標と併用し精度を上げることがオススメです。

 

 

総じて、テクニカル指標としてはシンプルで分かりやすく、何より使いやすいため、テクニカル指標に興味のある方は一度試してみることをオススメします^^

 

 

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